コリドラス・ステルバイさんが産卵モードに入ったようで先週に続き、今週もせっせと産卵してくれています。
前回の記事では気がついたら「もしかして卵!?」って感じで完全に勉強不足でした。しかし、今回は出産の前兆モード(オスがメスを追っかけ回す)を見つけていたので、Tポジションから産卵の瞬間まで撮影することが出来ました。こういう行動をしていたらすぐに産卵が始まるのでその紹介です。
しかし、今回育成ネットを使ったのですが網の目が大きかったのか孵化当日に全員脱走してしまいました。今回私が使用したネットと、失敗例について紹介したいと思います。
同じような方法で隔離しようとされている方の参考になれば幸いです。
コリドラスの繁殖行為
Tポジション
これがTポジションというやつですね。メスがオスの生殖口から精子を吸い込み、吸い込まれた精子がメスの腸内を高速で移動し、腹ビレに抱えられた卵に放出される。という、なんともユニークな受精方法です。
観察した限りメスが一度に産む卵の数は約4個でした。この行為を何十回と繰り返すので、後半はメスもオスもかなりへばっているように見えました。
動画でも撮影できました。これが繁殖行為と知らないと、「コリドラスが共食いしてる!?」ってなるかも知れません(笑)
産卵行動
Tポジションが終わると、メスは卵をくっつける場所を探して水槽内をウロウロします。水草に産み付けることが多いですが、水槽のガラス面に産み付けることもあります。産み付けられる事が多かった水草は以下のとおりです。
- アヌビアスナナ
- クリプトコリネ
葉っぱが大きくて、しっかりした水草がお好みのようです。水草に卵を生んだ場合は水草を葉っぱごとちぎって、隔離水槽にポイッでおしまいです。
要注意なのはガラス面に産み付けられたときです。
水槽のガラス面に結構な粘着力でくっついていますので、スポイトで吸ったくらいでは取れません。加えて、出産直後の卵は非常に柔らかいですので下手に触ったり、スポイトで押したりすると潰してしまいます。
ですが、5~10分位経つと手でつまめる位の硬さになります。なので採卵する時は産卵直後ではなく、5~10分程度待ってからが良いでしょう。
以下の動画でも紹介していますが水草に卵を生む場合は、水草の下で宙返りするような体制で卵を擦り付けていきます。これはずっと観察してないと見つけるのは困難ですね。
それにしても、卵を擦り付けるときに胸ビレをバタバタするのがとてもカワイイですね~(ΦωΦ)フフフ…
卵の隔離
育成ネットの用意
稚魚の隔離用に育成ネットを購入しました。パーツを差し込んでいくだけなので組み立てはとても簡単です。完成したら水槽の縁に引っ掛けるだけです。
水槽は、チャームオリジナル、アクロ90cmオールガラス水槽
蓋受けは、トライアングル用ガラス蓋受け
を使用していますが、問題なくガラス蓋は閉まりますね。
卵を取り出し、育成ネットへ
長女さんがやってみたいと言うのでお任せしてみることに。
コリドラスが産卵した位置を確認して・・・
上手に取れましたー。4個の卵がくっついているのが確認できますね。
そして、ちぎった水草はそのまま育成ネットへ放り込んでいきます。ガラス面から採卵した卵は、一度プラケースにくっつけてから育成ネットへ放り込んでいきます。
プラケースにくっつける意味は見やすくなるのと、たまご一つ一つの距離を取れることです。卵には有精卵と無精卵があるのですが無精卵の場合、白カビが生え、隣り合っている有精卵にも白カビが移ってしまい、有精卵へも悪影響があるようです。
このため、卵の距離を離して一個ずつプラケースにくっつけておけば、無精卵の白カビが有精卵に移るといった事態も避けられるようになります。
そして全員脱走へ・・・
私が購入したのはこの育成ネットなのですが、コリドラスには網目が大きすぎたのか出産から1日も経たずに全員居なくなってしまいました。。
生まれたての稚魚用とあったので大丈夫だろうと思ったのですが、なんとも残念な結果に終わりました。。コリドラスの隔離を考えている場合は、育成ネットは好ましくない様です。
先輩たちは隔離水槽へお引越し
このコーヒーメーカーのウォータータンクで育てていた先輩コリドラス2匹ですが、、
上記の産卵を機に隔離水槽へ移動させることにしました。
台所にあった適当なフィルター(お茶漉し?)と防水テープで、稚魚がフィルターに吸い込まれないようにちょっと工夫を加えました。
また、ヒーターの隙間に入り込んだりしないようにネットを被せたり、あるもので工夫してみました。もはや普通にサテライト水槽購入したほうが早いのですが、自由研究的な感じで楽しいんですよね(笑)
そして、隠れ家として石をおいて完成です。しかし、大問題発生です。コリドラスが四六時中、石の下に入ってしまって生きてるのかどうかも分からない状態になってしまいました。
石をどかすとチョロチョロと動き回る様が見れるのですが、毎回そんな事をする訳にもいかず、最終的に隔離水槽は止めて、サテライト水槽への引っ越しを決意するのでした。。(ΦωΦ)フフフ…
まとめ
育成ネットを使った際の失敗、隔離用水槽を使った際の失敗、、失敗ばかり紹介することになってしまいましたが最初は誰でも初心者です。この失敗がどなたかのお役に立てれば幸いです。。
最終的な結論としては、やはりサテライト水槽を導入するのが一番良いと思います。次回はサテライトに引っ越し編を記事にしたいと思います。
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