大人気の熱帯魚である「ベタ」ですが、どういった環境で飼育されているでしょうか?
・ベタは強い水流が苦手なため、フィルターは無い方が良い!
・ベタは酸欠に強いため、フィルターの水流で水面を揺らす必要はない!
・ベタは瓶で飼育できるほど丈夫なため、そもそもフィルターは無くても良い!
といったような理由から、フィルター無しで飼育されている方は多いのではないでしょうか?
上述のようにフィルターを導入することで生じる「デメリット」はあるものの、一方でフィルターがあることで水質がキレイに保たれたりするなど、「メリット」も多くあるわけです。
そこで、今回はフィルターのメリットを受けつつ、水流というデメリットを完全に消し去る方法を紹介したいと思います。使用するフィルターは本ブログでもよく出てくる「テトラ ATシリーズ」ですので、同フィルターをお使いの方であれば、簡単に導入可能です。
AT-50 改造 第四弾
外掛式フィルターの水流
はじめに、外掛式フィルターの水流を見てみましょう。
外掛式フィルターには「AT-50」を使用していますが水量を最大で使用すると、水槽内にそれなりの水流を生み出してしまいます。
しかしながら、フィルターのおかげで水質はキレイに保たれています。
そこで、フィルターは使用しつつも水流だけカットするという改造を行っていきたいと思います。
水切りポケットを使用する
要は排出口からの水流をカット出来れば良いわけです。
そこで、百均でこういった「水切りポケット」なるものを買ってきました。
このように吸盤で水槽壁面にくっつけられる製品であれば代用可能だと思います。
そして、外掛式フィルターの真下に早速取り付けてみました。「メーカー純正オプションなのか!?」と間違えるほどの、ジャストフィットでした(笑)
これだけでも良いのかも知れませんが、さらに工夫を加えていきましょう。
水切りポケットに濾材を詰め込む
折角空いているスペースが有るなら「濾材」を詰めたくなるってもんですよね?
濾材を詰めることで単に水流を弱めるだけでは無く、ろ過能力の底上げが可能になります。
こんな感じで、容器いっぱい詰め込んでみました。ちなみに、投入したのは生物濾過材として有名な「サブストラットプロ」です。
「水切りポケット」の上部から水が溢れていない = 濾材(サブストラットプロ)を通過出来ている。
ってことで、濾材も有効活用されていることでしょう。
これにより、水流はほぼ消え去っていると思います。
さらに「水流絶対殺すマン」であれば、この上にウールなどを乗っけると「物理ろ過」まで追加できるという優れものです。
結果、ベタは外掛式フィルターの真下に行っても流されることもなくなりました。
エアレーションは外掛式フィルター内で行う
しかしながら、「ここまで水流を無くしてしまうと、酸欠は大丈夫なのか?」という、懸念が出てくることでしょう。ベタは酸欠に強くてもバクテリアや、他の生体(メンテナンスフィッシュなど)を入れている場合、エアレーションは必要ですからね。この懸念は正しいですよね。
しかし、大丈夫です。エアレーションは外掛式フィルター内で行えば良いのです。
前回の改造記事で紹介した方法なのですが、外掛式フィルター内にエアレーションを追加することで、バクテリアも元気になります。
詳しい方法は以下の記事を参照ください。
まとめ
「水切りポケット」による改造方法の紹介でした。これを使用することで、以下のような利点があります。
・水切りポケットにより水流が抑えられ、ベタ水槽で外掛式フィルターを使用できる。
・水切りポケットに濾材を追加すれば、外掛式フィルターの濾過容量が拡張できる。
・外掛式フィルター内でエアレーションを行うことで、酸欠の心配も無くなる。
という効率厨もニンマリの改造方法です。
また、必ずしも「水切りポケット」である必要はなく、吸盤でくっつける事ができる製品であれば、他のものでも代用可能だと思います。百円でお手軽に改造できるというのがポイントです。
テトラのATシリーズをお使いの方であれば、簡単に導入できるのでぜひお試しあれー
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