2022年3月15日以降、The Waveの抽選システムが大幅変更されています。
※NPS公式サイトを参照し、最新情報に更新しました(2024年5月)
1日に64名だけが訪れることが出来る全米屈指の秘境スポットThe Wave(ザ・ウェーブ)の紹介です。当選倍率がシビアなので、近隣のホテルに連泊しないと当選は難しいと思いますが、そこまでしてでも行く価値は十分にあります。
グランドサークルを周遊するプランを立てるなら、ぜひとも候補に入れてほしい秘境スポットです。
これに伴い、参加者が抽選会場に集まって行われていたビンゴゲーム方式の現地抽選は廃止され、全てオンラインで完結する抽選システムになりました。
便利になった点もあれば、注意点もありますので、以前の抽選システムとの違いなどを含め紹介したいと思います。
別記事で詳しく紹介していますが、The Wave抽選に外れても周辺は見どころ満載なので、是非ともThe Wave抽選に挑戦してほしいと思います。
The Waveの2つの抽選システム
The Waveの抽選システムは2つあります。
- Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)
- Daily Lottery(2日前抽選)
抽選システム | Advanced Lottery | Daily Lottery (新システム) |
当選人数 | 48人 | 16人 |
当選グループ | 12グループ | 4グループ |
抽選費用 | 9ドル | 9ドル |
抽選申込日 | 4ヶ月前 | 2日前(6:00~18:00) |
抽選結果発表日 | 申込みの翌月1日 | 2日前(~19:15) |
Advanced Lottery(48名 or 12グループ)とDaily Lottery(16名 or 4グループ)を合計して、1日に最大64名だけがThe Waveへの許可証を入手できるということになります。
Advanced Lotteryに申し込むには
- 当選したとして、確実に休暇が取れるか?
- 話のネタに9ドル払えるか?
というところがポイントかと思います。
当選すれば旅の予定が非常に立てやすい反面、当選倍率が非常にシビアです。
2014年、2019年ともにAdvanced Lotteryに挑戦しましたが、
当時の当選倍率でも100倍以上のため余裕で落選しました。。
Daily Lotteryに申し込むには
- Kanabなど近隣の町に連泊できるプランか?
- 当選するまで9ドル払い続けられるか?
というところがポイントかと思います。
従来のビンゴゲーム方式の頃は参加費は無料でしたが、新システムでは参加費が必要です。当選するまで毎日9ドル支払い続けないといけないというのは、中々ハードルが上がったように感じます。
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)の申込み方法
【Recreation.gov公式サイト】から申し込むことが出来ます。”Register for Open Lottery“から申し込みを行ってください。申込みには9ドルが必要で、抽選に外れても帰ってきません。
上記の例では、9月1日~9月30日に訪れたいとすると、5月1日~5月31日の間に抽選の申込みを行う必要があります。
結果がわかるのが申込みの翌月1日なので、上記の例ですと6月1日に抽選結果が判明します。
1回の申込みで3日まで希望日を出すことが出来ます。
抽選の申し込みは毎月一回までです。ということは、月を跨ぐような旅行のスケジュールにすれば当選のチャンスは2回になります(4/28 ~ 5/4あたりまでKanabに滞在する様なプラン)
まんまとしてやられてる感がありますが当選の確率を上げるためには仕方ありません。
ま、そんな小細工をしても、私はどちらも余裕で落選しましたがね。
でもワクワク感を味わえるから別にいいのです(´・ω・`)
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)の結果確認
当選結果は、申し込み時に登録してメールアドレスに連絡が来ます。当選していても、していなくても連絡自体は来ますので、祈りながら開封しましょう!
ちなみに落選時はこんなUnfortunatelyから始まるメールが来ます。
私はこのUnfortunatelyメール、3回拝んでます(ノД`)シクシク
合格すると、Congratulationsから始まるメールが来るのでしょう
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)に当選したら
当選した場合はメールにリンクが貼り付けられていますので、Web上で必要事項を記入し、クレジットカードで7ドルを支払います。
支払い完了後、4~6週間後に自宅に郵送で送られてきます。現地のビジターセンターで受け取ることも可能ですが、特に郵送の追加料金なども必要ないので自宅のほうが便利かなと思います。
現地で説明を受けたければ、現地受け取りが良いですね。
郵送って大丈夫なのかしら?って思ってましたけど、South Coyote Butteの許可証は郵送してもらいましたけど、何の問題もなく届きました。
Daily Lottery(2日前抽選)
The Waveに本気で行こうとするなら、こちらのDaily Lotteryが本命となるでしょう。近隣のホテルに連泊し、「勝つまで負ける」つもりで挑みましょう。
Daily Lottery(2日前抽選)の参加場所
ビンゴゲーム方式の現地抽選からオンライン抽選に変更になっておりますが、抽選に参加するには特定の地域にいる必要があります。
特定の地域というのは、公式サイトの”Geofence Perimeter Map“から確認することが出来ます。基本的に、The Waveの周辺のKanabやPageに滞在するのであれば気にすることはありません。
また、上記の理由により位置情報機能を有した携帯やタブレットから参加する必要があります。パソコンからは申し込むことは出来ませんので注意が必要です。
Daily Lottery(2日前抽選)に挑戦する場合の宿泊場所
特定の地域にいる必要があるので、基本的にはThe Waveへのアクセスが一番良い、Kanab付近に連泊することになるかと思います。
Best Western Red Hills
そんな訳で私自身、いろいろなモーテル使いましたけどKanabであれば、Best Western Red Hillsが街の中心に近く、部屋もキレイで良かったです。
Best Western Red HillsKanabで人気のレストランであるRocking V Cafeにも徒歩で行けるのもポイントです。
旅の後半になると、食事のために運転するのが面倒くさくなったりしますからね。
カップルや夫婦など、ふたりともお酒を嗜まれるのであれば特にオススメです。
Days Inn & Suites by Wyndham Kanab
ただBest Westernは全体的に高級モーテルの位置付けなので、基本的に高価になりがちなんですよね。ということで、一人旅などでコスト重視であれば、Days Inn & Suites by Wyndham Kanab も良かったです。
Days Inn Kanab朝食や製氷機など必要最低限は揃ってます。
もちろん、部屋や朝食のグレードはBest Westernの方が良いので、雰囲気重視なのかコスト重視なのかで決めればよいでしょう。
The Waveに行く2日前にすること | 許可証抽選の申し込み
【BLM 公式サイト】から申し込むことが出来ます。”Register for Open Lottery“から申し込みを行ってください。申込みには9ドルが必要で、抽選に外れても帰ってきません。
以前は現地抽選は参加費無料でした。この外れても帰ってこない9ドルは地味に痛いです。
Daily LotteryはThe Waveに訪問したい2日前に抽選を受ける必要があります。
上記の例では5月25日(水)に訪れたいとすると、5月23日6:00 ~ 18:00の間に抽選の申込みを行う必要があります。
そして、上記の例では5月23日19:15までに抽選結果の連絡が来ます。
Day 1 – Application: Apply between 6 AM and 6 PM two days ahead of the desired entry date. Lottery results are sent out at 7:15 PM this evening. Window opens to accept winning lottery.
引用元:Lottery Schedule:
当選の連絡が来たら、当選当日の19:15~当選翌日(The Waveに行く前日)の8:00までに許可証のAcceptと入場料の支払い(7ドル)をする必要があります。
上記の例では5月24日(木)の8:00までに許可証のAcceptと入場料の支払いをする必要があります。
当選したらさっさと支払いをしましょう!
The Waveに行く1日前にすること | 許可証の受け取り
当選翌日(The Waveに行く1日前)は、現地時間の午前8:30(※)までに許可証受取場所に行き「安全に関するブリーフィング」を受ける必要があります。許可証の受け取り場所はKanabとPageの2箇所です。
※ユタ州とアリゾナ州はサマータイム中(During Daylight Savings)は1時間の時差があります。公式サイトにも太字で記載されていますが、現地時間になるので気をつけてください。
Day 2 – Safety Briefing: Successful applicants must accept the permit and pay fees by 8 AM Utah time and be onsite at a permit pickup location at 8:30 AM local time for a safety briefing. Local time may be different between pick-up locations. During Daylight Savings, 9:30 in Utah is 8:30 in Arizona (except the Navajo Nation).
引用元:Lottery Schedule:
Kanab受け取りの場合:Kane County Office of Tourism Visitor Center
Address : 78 S 100 E, Kanab, UT 84741
※公式サイトによると、以前のKanab Centerから変更になっているようです。ご注意ください。
Page受け取りの場合:Page-Lake Powell HUB
Address : 48 S Lake Powell Blvd, Page, AZ 86040
The Waveに行く当日にすること | 楽しむのみです!
私は2014年5月と2019年8月に2度訪れています。晴れ間が多く気温も高くない4月,5月,9月,10月がベストシーズンで、「安全に関するブリーフィング」の中でレンジャーが倍率表を見せてくれたのですが、やはりその期間の抽選倍率が一番高いです。
一方、7月,8月はモンスーンシーズン(雨季)ですし、気温も高く熱中症のリスクも高くなるため、抽選倍率はやや控えめでした。
季節 | 5月(ゴールデンウィーク) | 8月(お盆前後) |
気候 | 比較的過ごしやすい | 30℃を超える暑さ |
当選倍率 | 10倍以上 | 5倍以上 |
私の当選までの回数 | 4回 | 1回 |
私の訪問時の天候 | 晴れ | にわか雨と鉄砲水 |
安定した映える写真が取れるベストシーズンに訪問するか?
あえて7月,8月に訪問し、雨季に見えるかもしれない景色に賭けるか?
楽しみ方は人それぞれです。こちらが私の旅行記です。
許可証受け取りの際にも説明されると思いますが、Handy GPSがあると心強いです。
参考:Daily Lottery(新旧システムの比較)
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)
Advanced Lottery(4ヶ月前抽選)は当選人数が大幅に緩和されたものの、システム自体は従来のものと同じです。ただ、抽選費用がいつの間にか値上がりになっていますね。
抽選システム | Advanced Lottery (Old) | Advanced Lottery (New) |
当選人数 | 10人 | 48人 |
当選グループ | – | 12グループ |
抽選費用 | 5ドル(2019年8月時点) | 9ドル |
抽選申込日 | 4ヶ月前 | 4ヶ月前 |
抽選結果発表日 | 申込みの翌月1日 | 申込みの翌月1日 |
以前は10人の許可証枠に対して1000人以上の申込みが殺到してましたので、当選は余り現実的ではありませんでした。(私は三連敗です)
今回のシステム変更により、48人の許可証枠に対して1000人の申し込みならもう少し当選の現実味が出てくると思います。(それでも厳しいですが・・)
Daily Lottery(2日前抽選)
新システムでは当選できるのは16人 or 4グループで、どちらかが到達した時点で抽選終了です。
抽選システム | Daily Lottery (Old) | Daily Lottery (New) |
当選人数 | 10人 | 16人 |
当選グループ | – | 4グループ |
抽選費用 | 無料 | 9ドル |
抽選申込日 | 1日前(9:00) | 2日前(6:00~18:00) |
抽選結果発表日 | 1日前(9:30には結果判明) | 2日前(~19:15) |
なので、全員1人旅の4グループが当選した場合、ここで抽選終了となり、4人しかThe Waveに行けないことになります。
やはり、カップル参加が多かったように思うので、このシステム変更は純増なのか純減なのか議論の分かれるポイントだと思います。
以前は何回挑戦しても無料だったのですが、新システムでは参加費が9ドル必要になってしまいました。
自然保護に寄付するつもりで挑戦しましょう!
↓以前の現地抽選会の雰囲気です。
明日The Waveで会おうぜ!みたいな妙な一体感が生まれたりするので、この現地抽選会は結構好きだったんですよ(笑)
筆者の当選までの道のりについて
- 2014年5月:1人参加で4回目で当選!
- 2019年8月:1人参加で1回目で当選!
2019年の1回目で当選というのは誠にミラクルでございました
まとめ
2022年3月15日以降のThe Wave抽選方法について紹介しました。
実際のThe Waveへのアクセス方法や、外れた時は何をして過ごせばいいか?については別記事でまとめましたので、そちらを参照いただければと思います。
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