The Wave(ザ・ウェーブ)の抽選に関する情報を別記事で紹介しました。そこで今回は、実際の訪問にあたって事前に知っておくべき、以下の情報についてまとめたいと思います。
- 必要な持ち物
- 車
- 具体的なアクセス方法
私は2014年5月と2019年8月に訪問していますが、初回訪問時は上記の情報があまりなく、「当選したは良いが、無事The Waveにたどり着けるだろうか?」というのが、結構不安でした。
訪問に際して、必要になるであろう情報をまとめていますので参考になれば幸いです。
また、抽選に外れても大丈夫なようにプランBとなる観光スポットについても紹介します。The Wave周辺は見どころ沢山なので、Kanabになら一週間くらい滞在しても暇になることはありませんよ。
【前日】The Wave訪問に必要な持ち物、車
The Waveへ行くには未舗装のドライブに加えて、往復6.4マイルのトレッキングが必要です。秘境の中ではまだ行きやすい方ですが、それでもしっかり準備して挑みましょう。
持ち物
- 許可証 (当選後に貰えます)
- 地図 (当選後に貰えます)
- 身分証 (パスポート)
許可証は上下に切り離して使います。「Parking Tag」と書かれている方は、The Wave訪問当日、駐車場に停めた車のダッシュボードに、外から見えるように置いておきます。
もう片方の穴が空いている方の許可証は、The Wave訪問当日、バックパックに取り付けておく必要があります。氏名が一致しているか?まで確認された場合に備えて、身分証としてパスポートも持っていく必要があるでしょう。(まぁ、パスポートは普段から携行してると思いますけど)
許可証入手に関しては、こちらの記事を参照ください。
- 水 (一人につき4リットル)
- 食料
スナック菓子、フルーツなどです。長居する予定ならお昼ごはんも持っていきましょう。 - コンパス or GPS
地図があれば迷うことはないでしょうけど、推奨アイテムとなっています。 - 日焼け止め
- カメラ
- バックパックの防水カバーとレインコート
1回目の訪問の際はコンパス。2回目の訪問の際はGPSを持っていきました。GPSは電源さえ入れておけば、自分の歩いた経路を自動的に記録してくれますので、最悪でも出発地点に帰ってくることは出来ます。これがあれば遭難のリスクはかなり下げられると思います。
また、The Waveへのトレッキングコースには基本的に雨宿りできる所はありません。にわか雨に備えてバックパック用の防水カバーとレインコートを持っていくことをオススメしますよ。
私は持っていかなかったため、突然の雷雨で、ずぶ濡れになりました(ΦωΦ)フフフ…
車
The Waveの駐車場へ行くには、ハイクリアランス車が推奨されています。2WDでも行けるのか、4WDが必要になるかは天候次第になるので、前日にビジターセンターなどでよく確認しましょう。
私はどうしたかというと・・・
2度訪問しましたが、どちらもハイクリアランスな4WDを利用しました。そして、Jeepの安心感は異常でした
ただし、4WDだからといって絶対安全というわけでもありませんし、天候次第では4WDだろうと通行不可になりますので過信は禁物です。くれぐれも安全運転を心がけましょう。
ビジターセンターの案内によると、House Rock Valley Roadを運転するために必要な車が掲示されています。
- ハイクリアランスな2WD
- ハイクリアランスな4WD
- 通行不可
上記のような記載になっておりますので、普通車でのアクセスは好ましくないでしょう。
(とは言えセダンも普通に走ってるのも事実ですし、実際結構見かけました)
【当日】The Waveへのアクセス方法、訪問時間帯
KanabからThe Waveへ行くには、The Waveの北側(US-89)からアクセスすることになるでしょう。また、夏場は熱中症にならないように訪問する時間帯についても考慮が必要です。
アクセス方法
Kanabから行く場合はUS-89を東に走り、House Rock Valley Roadを右折します。
右折ポイントです。早めにウインカーを出し、十分に減速してから入ってください。
特に早朝は道が分かりにくいので注意してください。
後は未舗装路を運転します。Fedexのトラックが通ったりするくらいなので、結構綺麗に整備されていますね。
後はこの道を南下すれば、Wire Pass Trailheadに到着します。車が40~50台停車できるような大きな駐車場が右手に現れるので、まず見落とすようなことはないと思います。
訪問する時間帯
太陽の位置が低い時間帯だとThe Waveには影が出来てしまい、写真映りとしては微妙です。
正午前後(10時~14時)が太陽の位置的にも高さ的にも良いため、きれいな写真を撮りたければこの時間帯にThe Waveに滞在する必要があります。
一方、夏場となると午前10時はとても暑いです。熱中症対策の観点からも、行き、帰りともに炎天下の中を歩くのはオススメしません。レンジャーからも説明があると思いますが、推奨プランとしては「日の出とともに出発し、The Waveで太陽が南側に来るのをのんびり待つ」になります。
日の出が6時30分とするならば
- 5:00 Kanab出発
- 6:20 Wire Pass Trailhead(駐車場)に到着
- 6:30 お手洗いなど済ませ、The Waveトレッキングに出発
- 8:30 The Wave到着
- 8:30 ~ 13:00 持っていったお昼ごはん食べつつのんびり滞在。
- 13:00 The Wave出発
- 15:00 Wire Pass Trailhead(駐車場)に到着
私はこんなプランで行きました。The Waveにはここまで滞在する必要はないかも知れませんが、どうしても無駄に長居してしまいます。(ΦωΦ)フフフ…
実際にThe Waveに訪問した時の当日の流れは以下の記事で紹介しています。
↓ゴールデンウィーク中、ベストシーズンでの訪問
↓モンスーンシーズン、雨予報の中での訪問
抽選に外れてしまったら?
さて、ここまでは当選前提でお話してましたが、もちろん落選しても落ち込んでいる暇はありません。Kanab周辺にはThe Wave以外にも魅力的にな観光スポットは沢山ありますので、ぜひともプランBとして活用ください。
Kanabから日帰り可能な観光スポットを地図に表示させました。実際に訪問した旅日記へもリンクされてますので、よければ参考になさってください。
高優先(The WaveのプランBとして)
The Waveに行きたかったのであればきっとお気に召していただける。そんな秘境成分強めの冒険心がくすぐられる観光スポット達です。
- South Coyote Buttes
- White Pocket
- Wahweap Hoodoos
- Upper Antelope Canyon
- The Subway (Zion National Park)
- Cottonwood Canyon Road
South Coyote Buttes
The WaveがあるのはNorth Coyote Buttesで、ここで紹介するのがSouth Coyote Buttesです。
South Coyote Buttesも許可証は必要ですが、事前にオンラインでカレンダーから空いてる日程を選択するという早い者勝ちシステム(First come/First served)です。
抽選ではありませんし、The Waveに比べて人気もないので予約も簡単に取れます。
現地抽選のシステムも継続しているようです。(2022年6月確認時点)。
South Coyote Buttesに行きたい前日のAM 9:30~10:00の間にKanab Centerで抽選を申し込み、10時に当選者発表という流れのようです。
許可証に関して、こちらの記事にまとめました。よければ参考になさってください。
The Waveと比較しても決して見劣りしません。詳細は以下の記事で紹介しています。
White Pocket
続いてWhite Pocketの紹介です。North Coyote Butteに地理的に近いのですが、The Waveとはまた違う雰囲気です。
なんとこちら、許可証不要かつ無料で開放されています。
The Wave抽選に外れても、ここに来れたら大満足だと思います。
詳細は以下の記事で紹介しています。
↓3 Combo Tour(Buckskin Gulch, South Coyote Butte, White Pocket)に参加
↓ホワイトポケットのみのTourに参加
Wahweap Hoodoos
The Waveに行こうとする人なら、きっと気に入る。そんな不思議な雰囲気の場所です。
許可証不要かつ無料で開放されています。
完全に道なき道を歩くことになりますので、GPSを持ってくることをオススメします。
詳細は以下の記事で紹介しています。
↓GPSなしで訪問し、目的地に辿りつけなかった時の旅行記。
↓GPS持参で訪問し、無事リベンジを果たしたときの旅行記。
Upper Antelope Canyon
あまりにも有名ですね。こちらもThe WaveのプランBとして十分機能します。がしかし、The Waveに行こうとするような方なら既に訪問済みかもしれませんね。。こちらはナバホが運行する専用のツアーでしか参加できないので、そちらを利用するようにしてください。
私が利用したのは、「Antelope Canyon Tours」というツアー会社でした。キレイに写真を取るためのカメラ設定に加えて、写真を撮る位置、角度などを教えてくれるガイドさんでした。
詳細は以下の記事で紹介しています。
↓Hikingツアー(お手軽コース、時間短い、三脚NG)に参加
↓Photoツアー(写真家向けコース、時間長い、三脚OK)に参加
The Subway (Zion National Park)
岩場を登ったり、川の中を歩いたり、高低差もかなりあるトレイルを往復9時間ほど歩く必要があります。特に夏場は非常に暑く、かなり過酷なトレッキングになるので行くのであればそれなりの準備と覚悟が必要です。
The Subwayも許可証は必要です。許可証に関して、こちらの記事にまとめました。よければ参考になさってください。
詳細は以下の記事で紹介しています。
Cottonwood Canyon Road
全長46マイルのなんとも冒険心がくすぐられる絶景ドライブルートです。車での移動がメインになりますので、連日のトレッキングで疲れていた時の休憩日としてオススメです。
ドライブルートの途中にある”Grosvenor Arch“や”Kodachrome Basin State Park“に寄り道するなら、終日コースになるのでお昼ごはんも持っていったほうが良いでしょう。
詳細は以下の記事で紹介しています。
中優先(オススメ)
こちらも訪問先として十分魅力的な場所です。高優先を全てクリアしたら、検討してみては如何でしょうか?
Bryce Canyon National Park
人気の国立公園のため秘境成分は薄めですが、景観は素晴らしいです。ナバホループトレイルという、尖塔の下まで降りていける人気のトレッキングコースなどもあり、終日掛けてのんびり回りたい国立公園です。
Zion National Park
こちらも人気の国立公園です。シャトルバスを利用する必要があるので、レンタカーで自由に旅がしたいという人には若干面倒くさいシステムです。しかし景観は素晴らしいので行く価値は十分あります。こちらも、のんびり終日観光したい場所です。
Kanarra Falls
アンテロープキャニオンと滝の融合です。景観としては素晴らしいのですが、こちら許可証が必要です。また、夏場は人気ですぐ予約は埋まってしまうので「The Waveに落選したら行こう」という戦略は立てにくいのが難点です。
Lower Antelope Canyon
Antelope Canyonとして有名なのはUpperですが、Lowerの方もそれなりに楽しめます。Upperとセットで行くと、時間的にもちょうど良いと思います。
Grand Canyon North Rim
言わずと知れたグランドキャニオンです。ですが、ここで紹介するのは夏季限定でOpenしているNorth Rim側です。South Rimと違ってNorth Rimは観光客も少なめなです。トレイルもよく整備されていますので荒れ地ばかり歩いて疲れた時、旅の中休みにちょうど良いです。
Horseshoe Bend
写真映えは抜群です。しかし、見どころはコレだけなのでアンテロープキャニオンのついでに来るくらいで良いかと思います。
Toadstool Hoodoos
奇岩マニア的には結構アリな場所です。しかし如何せん見どころがココしかありません。The Waveに行く前日など、時間調整的に行くにはアリだと思います。
Buckskin Gulch
アンテロープキャニオンと異なり、こちらのBuckskin Gulchは自分で訪問できますので冒険には良いと思います。ただ、圧倒的にアンテロープキャニオンの方がキレイです。
また、許可証が必要なので入手してから訪問するようにしてください。
Recreation.gov
低優先(時間があれば)
時間があれば行ってみても良いかも知れません。
- Mossy Cave
苔の洞窟。ブライスキャニオンのついでならアリ
2014年4月訪問 - Coral Pink Sand Dunes State Park
ピンク色の砂丘。どう見てもピンク色には見えませんでしたが
2014年5月訪問 - Moqui Cave
洞窟。中はひんやりしてるので涼みに行くならまぁ・・・
2014年5月訪問
まとめ
以上、The Wave(ザ・ウェーブ)の紹介でした。ぜひとも皆様にも幸運が訪れることをお祈りしております。
仮に全敗してしまってもThe Waveに匹敵する観光スポットも多数ありますし、1回だけでも良い記念になるのでぜひともThe Waveの抽選にはトライしてみてほしいと思います。
また、許可証入手に関する記事についてはこちらを参照いただければと思います。
それではよい旅を!
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