Leonardo.Aiに実装された「Anime Pastel Dream」について記事にしたいと思います。Prompt Magicなしでも素晴らしい絵が作れるようで、公式Discordの日本語コミュニティも盛り上がっていますね。
それにしても最近、新しいモデルがどんどん追加され、Leonardo.Aiの使い勝手がどんどん良くなっていますね。
ということで公式Discordで会話されていた注意事項などを踏まえて、「Anime Pastel Dream」について紹介したいと思います。
Anime Pastel Dream
特徴
「Leonard.Ai」では、以下のように紹介されていました。
Pastel anime styling. Use with PMv3 and the anime preset for incredible range. Model by Lykon.
Leonard.Ai
「このモデルはAlchemy(preset: anime)とPMv3を組み合わせることで幅広いスタイルに対応できる」とあります。ただ、現在Alchemyは課金ユーザーのみの機能なので、この記事では「無課金ユーザでも使えるレベルなのか?」という観点で見ていきたいと思います。
また、この「Anime Pastel Dream」はDreamShaperの作者であるLykonさんにより、作成されたモデルとなっております。これは期待できそうです。
作品例
早速ですが、どういったイラストが生成できるのかを紹介します。
無料ユーザーでも使えるよう、Alchemyなし、Prompt Majicなし、512 x 512(このモデルの学習サイズ)で生成しました。これなら、無料ユーザーでも一日150枚生成できますからね。
どうでしょう?いかにも最近のAIイラストらしい?絵が生成されました。所謂「AI顔」とでもいいましょうか、よく見る作風ですが、こういったアニメ絵が好みの方には良いモデルだと思います。
また、表情の学習データも豊富なようで「喜怒哀楽」の表現が簡単に行なえます。表情のプロンプトに関しては以下の記事が参考にどうぞ。
絵の品質ワードは不要?
「Anime Pastel Dreamでは品質に関するプロンプトは使用しない方が良い」なんて言う噂もあるようなので、試してみました。
違いを明確にするため「Upscaleは使用しない。Seed値は固定」で生成します。最初は品質ワードを何も指定していない画像です。
続けて、”masterpiece”だけ追加して比較してみましょう。
masterpiece
素人目にはあまり大きな変化はないようです。最後に、品質に関するプロンプトを大量に投入してみましょう。
masterpiece, insanely detailed, best quality, 8k, ultra high res, ultra detailed eyes, ultra detailed face,
好みによるのでしょうが、たしかに品質に関するプロンプトは入れないほうが良い場合もあるようです。まぁ、これは「Anime Pastel Dream」に限った話ではないのでお好みで調整すればいいでしょう。
比較のためにそれぞれ並べておきます。
Prompt Magicは必要?不要?
女の子が主体の場合は不要
「Leonardo.ai 公式アプリ」によると、「Anime Pastel Dream」は以下の説明文となっております。
Pastel anime styling. Use with PMv3 and the anime preset for incredible range. Model by Lykon.
Leonardo.ai 公式サイト
説明文:Alchemy(preset:anime) + Prompt Magic v3 を使用すると対応範囲が広いといったことが書かれていますね。本来はAlchemy(preset:anime) + Prompt Magic v3で確認したいところですが、残念ながら「Alchemy」は課金ユーザーのみの機能なので、今回は無料ユーザーが使用できる Prompt Magic v2 での比較を行ってみたいと思います。
公式Discordを見ていると、「Prompt Magicを使用しない方がイラスト感が出て良い」といった書き込みもありました。
私は絵に詳しくないので良く分かりませんが、少なくとも今回生成した絵では「Prompt Magicなし」で全然問題ありませんでした。ということで最初は「Prompt Magicなし」で生成してみて、思った絵とかけ離れていた場合、Prompt MagicをONにするという使い方が良いのではないでしょうか。
もちろん、Alchemy(preset:anime) + Prompt Magic v3 を使用すれば、ガラリと雰囲気が変わるのかもしれませんが、コレは課金が必要になりますからね。
動物とか男性を生成したい場合は必要
例えば、以下のようなプロンプトで生成するとします。「猫とバーボン」
a cat and bourbon
「DreamShaper v7 + Alchemy(Dynamic)」での作品例はこんな感じになります。
ヌッコのモフモフ感まで伝わってくるような素晴らしい描写です。
それを、同じプロントを用いて「Anime Pastel Dream」で生成すると、どうなるでしょう?
プロンプトがほぼ無視された画像が生成されます。左側の絵は猫の要素すらありません。
ちなみに、これらはまだマシな生成結果です。ほとんどの場合、謎の絵が生成されます。トークンが余っていたら、ぜひ一度お試しください。笑えてきます。
なお、Prompt Magic v2を使用すると以下のようになります。
クオリティはともかく、違和感のない絵が生成されました。
また、男性(Male)もあまり学習データが無いのかうまく生成されません。
Prompt: A young male in a field, the sun setting in the distance, close up shot, masterpiece, ultra detailed drawn face,
Negative Prompt: low quality,
この様なプロンプトですると、以下のようになります。
左の二人は良いとしても、右の二人がMale(生物学的な男性)だと言われると、少々脳がバグります。ちなみに、「Man」や「boy」を指定してもあまり変化は見られませんでした。
Prompt Magic v2を有効にしてみましょう。
一応、男性キャラが生成できました。
ということで、Prompt Magic v2に関しては、「アニメの女の子を生成したい場合には不要。動物や男性キャラを生成したい場合は必要」といったところでしょうか?後者は需要あるのか分かりませんが・・
Upscaleは必須かな?
「Anime Pastel Dream」の学習サイズは 512 x 512 のため、最初からあまり大きなサイズで生成すると安定しないでしょう。したがって、高解像度の絵が欲しい場合は 512 x 512 で生成してから、Upscaleする方が良いと思います。Upscale方法については、コチラの記事で紹介しています。
元画像を引き継ぎつつ、キレイに拡大出来ているかと思います。
まとめ
ということで、Anime Pastel Dreamを使ってみた感想です。
- カワイイ女の子のアニメ風イラストに特化したモデル(動物や男性キャラはうまく生成できない)
- 女の子のイラストを生成するだけなら、Prompt Magicや品質に関するプロンプト(Masterpieceなど)は不要な場合が多い。
- 最初は512 x 512などのサイズで生成し、Upscaleを行う方が作画が安定する。
といった感じでした。
「Leonardo.Ai」なら無料、商用利用可能なので、この「Anime Pastel Dream」で作成したキャラクターでvtuberデビューなんていう事も出来ちゃいそうです。
もし興味があれば、「Leonardo.Ai」のアカウント作成から始めてみては如何でしょうか?
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